乳がん専門医師のセカンドオピニオンも

乳がんのステージを知ることの重要性

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乳がんの治療方針は、「ステージ」によって異なります。そのため、納得して治療を受けるためには、「ステージ」を確認することが重要です。

「ステージ」は日本語では「病期」と呼ばれ、乳がんの大きさや転移の有無などによって分類されています。その基準として用いられているのは、国際的に使用されている「TNM分類」です。「TNM分類」に基づいて、乳がんの「ステージ」を決めるには検査が必要です。乳がんが見つかった場合、様々な検査を行いますが、これらの検査によって「ステージ」が判定されます。

「TNM分類」で決まる乳がんの「ステージ」

「TNM分類」は、「Tumor:腫瘍」「Lymph Node:リンパ節」「Metastasis:転移」の3つの頭文字をとったものです。Tは5段階(T0~T4)、Nは4段階(N0~N3)、Mは2段階(M0とM1)に分類されています。各段階の基準は次のようになっています。

T(Tumor:腫瘍)乳がんの状態 
N(Lymph Node:リンパ節)リンパ節への転移の有無
M(Metastasis:転移)乳房から離れた臓器への転移の有無
TNM分類とステージの関係

乳がんワンポイント

非浸潤(しんじゅん)がんとは?

「非浸潤がん」は、がん細胞が乳管内にとどまっている状態です。転移のリスクが低いとされていますが、放置しておくと浸潤がんに進行する場合があります。そのため手術療法を行います。

非浸潤がんと浸潤がんの図

「ステージ」毎の治療方法

0     手術療法が中心です。
手術後に、再発を防ぐために放射線療法や、薬物療法の一種であるホルモン療法を行う場合があります。
Ⅰ~ⅢA手術療法を行います。しこりが大きい場合には、手術前に薬物療法を行って、しこりが小さくなってから手術をします。
手術で切除した組織を調べ、がんの大きさ性質、悪性度を確認。再発のリスクが大きい場合は、放射線療法や薬物療法を行います。
ⅢB、ⅢC手術療法、薬物療法、放射線治療を組み合わせて治します。薬物療法でしこりを小さくしてから手術をすることもあります。
原則として手術は行いません。薬物療法で、がんの進行を抑え、症状の悪化を防ぎます。
ただし、骨や脳に転移がある場合、症状を緩和するために放射線治療や手術を行う場合があります。
監修医師

監修医師:Dr. 木下 貴之

木下 貴之 Takayuki Kinoshita

独立行政法人国立病院機構 東京医療センター
専門分野:乳腺外科

専門医・認定医:
日本外科学会専門医・指導医、日本乳癌学会専門医・指導医、マンモグラフィー読影認定(A)、乳房再建エキスパンダー責任医師、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本がん治療認定医機構認定医、米国腫瘍学会アクティブメンバー、米国NCIInvestigator、UICCエキスパートパネル

*本監修は、医学的な内容を対象としています。サイト内に掲載されている患者の悩みなどは含まれていません。

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