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「局所再発」と「遠隔転移を含む再発」の治療法

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局所再発の治療法

「局所再発」とは、主に骨盤内に子宮頸がんが再発した状態です。この場合、可能であれば放射線療法が中心になります。ただし、放射線療法には「同じ場所では1回しか行えない」という制限があります。そのため、過去に放射線療法を行ったかどうかで治療法が違ってきます。

1) 過去に放射線療法を行っていない場合

「放射線療法」または「同時化学放射線療法」を行います。

2) 過去に放射線療法を行った場合

すでに放射線療法を行っている場合でも、前回照射した場所以外に再発した場合(照射野外再発)は、「放射線療法」または「同時化学放射線療法」を行います。

一方、前回照射した場所に再発した場合(照射野内再発)は、再発した場所が「骨盤の中央」か「側面側」なのかで治療法が異なります。骨盤の中央で再発した場合を「中央再発」、側面側で再発した場合を「側方再発」と呼びます。

なお、同時化学放射線療法の情報は「ステージⅢとⅣAの治療法」をご覧ください。

3) BSCとは?

BSCは、”Best Supportive Care”の略語です。BSCでは手術療法、放射線療法、薬物療法などの積極的な治療を行わず、痛みの緩和や、生活の質(QOL)の維持・向上を目指します。

BSCには、様々なケアが含まれていますが、その1つが痛みのコントロールです。子宮頸がんの痛みのコントロールには、様々な方法があります。詳しい情報は、「緩和ケアを活用しよう!」をご覧ください。

「遠隔転移を含む再発」の治療法

子宮頸がんの「遠隔転移を含む再発」とは、例えば肺、脳、骨などに子宮頸がんが転移しておこる再発です。この場合、主に化学療法を行います。ただし、残念ながら子宮頸がんに対する化学療法は種類が少ないのが現状です。

最近では「がん遺伝子パネル検査」を行うことで、新たな治療法が見つかる可能性があります。「がん遺伝子パネル検査」の詳しい情報は「がん遺伝子パネル検査とは?」をご覧ください。

遠隔転移を含む再発でも、脳転移や骨転移など局所的に治療が必要な場合には、放射線療法などが検討される場合もあります。

薬物療法では「分子標的治療薬」も使われる

薬物療法としては、主にTP療法(シスプラチン+パクリタキセル)やTC療法(カルボプラチン+パクリタキセル)が行われます。これらの療法の詳しい情報は「ステージⅣBの治療法」をご覧ください。また、TP療法やTC療法に加えて、「分子標的治療薬」のベバシズマブなども使われることがあります。

再発治療では、放射線治療歴がある患者さんが多く、その場合、ベバシズマブの瘻孔(ろうこう)の副作用が起きる頻度が高くなることがわかっているので、注意が必要です。

骨転移の対処法

子宮頸がんが骨に転移した場合、痛みなどの症状を緩和するために鎮痛剤を使ったり、放射線療法を行ったりします。

そのほかにも、症状緩和のために「ビスホスホネート製剤」や「デノスマブ」による薬物療法が行われることがあります。

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監修医師

監修医師:Dr. 金尾 祐之

金尾 祐之 Hiroyuki Kanao

公益財団法人がん研究会 有明病院
専門分野:婦人科

専門医・認定医:
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本産科婦人科学会専門医、日本婦人科腫瘍学会腫瘍専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医

*本監修は、医学的な内容を対象としています。サイト内に掲載されている患者の悩みなどは含まれていません。


監修医師:Dr. 温泉川 真由

温泉川 真由 Mayu Yunokawa

公益財団法人がん研究会 有明病院
専門分野:腫瘍内科(主に婦人科がん)

専門医・認定医:
日本産科婦人科学会専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、日本細胞学会細胞診専門医、日本臨床腫瘍学会指導医

*本監修は、医学的な内容を対象としています。サイト内に掲載されている患者の悩みなどは含まれていません。


監修医師:Dr. 田中 佑治

田中 佑治 Yuji Tanaka

公益財団法人がん研究会 有明病院
専門分野:婦人科

専門医・認定医:
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医

*本監修は、医学的な内容を対象としています。サイト内に掲載されている患者の悩みなどは含まれていません。

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